複数の日本人と出くわす おかしな論文


今日は鎮痛剤無しで生活できるまで回復した。未だベッドから起きるのは辛いし、力を入れたり、体を捻ったりすると痛いのだけれど、大分ましになってきた。
昨日私が回避したクリスマスランチだが、それに参加した同僚の一人が、胃腸の調子を悪くしたようで早退した。わかる気がする・・・。ほんとにあのランチは危険だ。

ところで、この建物には(もちろん)私以外にも複数の日本人研究者がいるのだが、普段はそんなに顔を合わせない(バスでよく合うNさんは別)。が、今日は知り合いの日本人2人と出くわし、会話。

一人目は同じ階のMさん。剣道で一緒なのだが、私は肋骨強打事故以来行ってないのでちょっとご無沙汰。肋骨を強打した故しばらくお休みさせていただいている旨を伝える。それ以外にもちょっと喋っていたら、別の日本人Oさんがイギリスの大学でポジションをゲットしたことを伺った。めでたい。
ランチを済ませて食堂を出ようとすると、ちょうどそこでタイミング良くOさんに出会う。おめでとうだけ伝える。年末に何処かで飲もうという話もあるようなので、またそのときにでも。


話はまた変わるのだけれど、やっているタンパクの論文を読んでいたら、おかしな論文に出くわした。PLOS ONEの論文。ちなみに、PLOS ONEは、実験の体裁さえ整っていて、掲載料さえ払ってくれるなら基本的にはアクセプトしましょう、という方針の(金儲け目的?)ジャーナル。その内容は玉石混交であるという話。最初に見つけた論文は、多分、実験的にはおかしくないのだと思うけど、なんか英語は変だし、逆に内容的にはPLOS oneってことは無いんじゃない?というものだった。
で、それで使っている抗体を買いたいんだけどなあ・・・と思ったのだけれど、同じ抗体は大学のサイトからでは買えないので、同じような抗体を別の会社から買って使っている論文はないかなあ・・・と調べてみると、PLOS ONEの論文から遡ること半年くらいの時点で、同じような実験、同じような結論の論文が他のグループから出されている。掲載誌はMolecular Cell。立派なCellの姉妹誌。インパクトファクター14程度(私のいうところの2ベースヒット誌)。
そして、PLOS ONEに戻ってreferenceを見てみると、mol. cellの論文は引用されていない・・・。
え?ちょっと待ってよ、という話である。恐らく話としては、やっていたんだけど先を越され、他に言うこともなく、しょうがないからPLOS ONEにこそっと載せてお茶を濁しておこう、というところなんだろうけど、なんかそれ、色んな意味で無駄の上塗りをしてないだろうか?論文を準備する無駄、掲載料の無駄、私の時間の無駄、等々。負けは負けとして、次は勝つという心意気でやったほうが良いと思うのだけれど、世の中そういう風に回っているのだろうか?PLOS ONEでも論文が無いよりは良いのだろうし・・・。でも、前の論文を引用してないって、悪いと思ってやってますよね?捏造も問題ですが、こういうのも倫理的に問題があると思うのだけど。国の税金を投入しているわけだし(ちなみに、PLOS ONEの掲載料は15万円程度らしいので、そんなに高くない?けどね・・・)。これが隣のお国の話なら、なるほどね、なのかもしれないけど、残念ながら我が母国の有名大学のお話で・・・何ともかんとも。

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