テレビ:追跡 東大研究不正 ~ゆらぐ科学立国ニッポン~

月曜日は朝から雨。寒くはあるが、雪が降るほどではないということ。お陰で日曜の雪は大分解けてしまった。体は大分良くなったけど、相変わらず痛み止めが必要な感じ。

日曜の夜、東大の研究不正に関するNHKスペシャルを見ました。
子供の相手をしながら片手間で見ていたので曖昧なところもありますが。大体は、そうだよね、と思うことが多く、一般の方々に日本のアカデミアの現実を理解していただける内容だったような気はします。
なんで不正をしちゃったのか、大学の予算の削減と競争的資金へのシフト、PIの予算獲得の難しさ、教員からのプレッシャー、若手のポジション獲得の難しさ、研究内容よりもインパクトファクターが重視される風潮、などなど、そうだそうだ!とまではいかないまでも、しみじみと、そうですよねえ・・・、という感じ。
でもさ、まあ、なんか、厳しい現状があるからから不正する、って取られかねないように私には見えてしまい、その辺は、どうなんだろうね?という気がした。行き過ぎた競争は不正を助長するかもしれないけど、苦しいです、だから不正しちゃうんです、助けてください、みたいになってしまうのは、なんか違いやしませんか?と思う。

アメリカでは・・・・的な話で、研究の価値を評価するようになってきているみたいな雰囲気の伝えられ方がしていたのにはちょっと引っかかった。そんなことは無いんじゃないかな?一部の研究者がそう言っているのは確かだけれど、多くのラボでは未だにNatureやらScienceやらCellやらに論文を載せることに血道を上げている。中には、ほんとに地味な学会誌的な論文だけでラボを運営している方もいるが、それは稀なケース。同様に稀なケースとしては、押しも押されぬ価値のある論文を立て続けにCNSに載せていくというのもあるが、そういうレベルになると、インパクトファクターに惑わされるな!と大きな声で言えるようになるのだと思われる。多くの人は、上記論文に載りそうな研究に群がって研究を展開している。

日本の先生のグラントの審査件数の多さに驚いたが、やっぱり日本は、小さい(小さすぎる)グラントは止めたほうが良いんじゃない?と思うのは私だけなんだろうか。ただの下っ端の印象に過ぎないのかもしれないけど、いまの日本のグラントって、一つのグラントの大きさが良くないんじゃないかなと思うのです。最低限の研究ができる予算を薄く広く配るのが良い、というのはよく言われるが、ちょっと前のネイチャーでは1研究室2000万円くらいが最も効率が良いと言っていたような気がする(何をどう”効率”と言っていたのかは忘れた)。日本の予算って、ボリュームゾーンの基盤B的なものが1000万円弱程度で、基盤Aで1000万円強、これが基盤Sになってしまうと数千万円に跳ね上がる(適当)。1件2000万円っていうような予算は・・・・あるんでしょうか?恐らく、講座単位で予算を考えていて、講座の教員で合わせておいくら、と考えているからなんだろうけど、その分ちっちゃな予算が多くなって、つまり申請書の数は増えて、審査は大変になって・・・ということなんだろうと思う。テニュア・トラック、とか、一研究室一教員というシステムを取り入れようとしているのだろうし、それに合った予算体系に替えて、PIのみ予算申請可能にしたら良いんじゃないんですか?と思うのだけれど、そういうものでもないんですかね?小さいグラントは予算申請の練習にはなるのだろうけど、審査することを考えると無駄が多すぎる気がする。

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