研究生活:足元の見方


今日も厚い雲が空を覆っていました、が、雨は降っていなかったので自転車通勤。早く暖かくならないですかねえ。
 

どんな職業でも、仕事を決める際、足元をみられてるなあ・・・と思うことは多いだろうと思います。研究者もそんな感じで、地域とか分野とか研究室とかで、足元をみられているなあ・・・と感じることがあります。

例えば、アメリカの西海岸・東海岸は人気なので給料が安いとか、あそこの研究所のこの分野はノーベル賞学者勢揃いで給料が安いとか(そもそもお金を獲ってこれないやつは雇ってやらないとか)いった感じです。もちろんその地域の物価によっても給料は変わってきますが、人気の高い研究所は、その地域の平均的な給与と比較して買い叩かれる傾向にあるような印象です(まあ、でも、ファンディングしている機関の基準に従っているところが多くなっているのかもしれないですが)。良い研究所、優秀な研究室では、確かに、いい業績を出して、その後のキャリアが見込めるので、それでもお互いにハッピーだったりするのでしょうが(多分)。そういう、リーズナブルな買い叩きというのは、気持ちのよいものではないにしろ、”まあ、そうだよね・・・”と思うところはあります。

先日、公募を眺めていたら、日本の某私立大学の公募が目に留まりました(別に応募したいというわけではなくて)。名前は聞いたことがありますが、研究環境が良いとも思えない大学です。曰く、博士研究員(ポスドク)、大学の規定により給与月額250,000円(交通費込み、賞与なし)、だそう。ということは、諸々差っ引いて、手元に残るのは20万円くらいでしょうか?(当然)残業代はでないでしょうから、最高でも時給1600円弱。公募に拠れば”国際的学術雑誌掲載に挑戦したい方を歓迎”するらしいし(国際的ってなんだかわかるようでわからない言いようですが、ポスドクは国際的学術雑誌掲載って普通に目指すもんじゃないんですかね?”挑戦”しなくても良いんですか?)、日本の事でもあるので、(長時間の)残業は免れないでしょう。

まあ、”国際的学術雑誌”に挑戦するかしないかくらいの人材を求めているのだから、別にいいんじゃね?ということなのかもしれないけれど・・・。しかし、それだったら、ポスドクの代わりにテクニシャンを一人雇って、先生が国際的学術雑誌に投稿されたほうが効率的な気もしてしまうのです(テクニシャンも過剰に買い叩くのだろうから、結果は同じなのかもしれないけれど)。

この公募の場合、募集をかけている人としては、大学上層部が決めたことだから仕方ない、ってとこなんでしょうが、この公募に限らず、日本の公募全体を見渡して、その足元の見方が適切であるのかというのはもっと真剣に考えたほうが良いんじゃないだろうかと思うのです。正しく足元を見るっていうのは、限られたお金を効率的に使うためには大事だよね、と、考えさせてくれる公募でした(足元を見られたくはないけど)。

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