一体、誰がどう考えてこういう方針が決まるのか


政府の骨太の方針なるものに関して、大学教育関連の記事が出ていてため息をついた。
個人的なこととしては、この記事にある
東京大学など16の有力大学に占める40歳未満の教員の割合を2023年度までに3割以上に増やすことを目指す”
というところで、ああ、やっぱり我々の世代のポスドク問題はオワコンなのね、と実感し、海外で頑張っていこうと心を強くしたところがありますが、それはそれとして、それ以外にもなんともなあ・・・と思うことが盛りだくさん。


同記事の、給付型の奨学金については、まあ、良い。しかし、多くの人がすでに突っ込んでいるようだけれど、
”納税者の理解を得るためにも、学生の通う大学などの要件を定める必要があるとして、検討を進めた結果、卒業に必要な単位の1割以上の授業を実務経験のある教員が担当していることや、理事に産業界など外部の人材を複数任命していることなどを支援の要件とする方針を固めました。”
って、なんなんでしょう?実務家って何よ?って話ですが、よくある産業界からの要請ってやつなんでしょうし、まあ、言いたいのは、プライベートの企業で仕事をした人、ということなんだろうと思います。そう考えると、企業経験があって、優秀な人が、将来性があまり見込めない大学教員に応募するとも思えないし、企業での実務経験なんて、しばらく現場から離れてしまったら著しく劣化すると思うのだけれど・・。企業関係者の出前授業とかで埋めてくださいということなんだろうか?ああ、労働者契約法の関係で非常勤講師を首にした分、企業からの非常勤で埋めれば良いのか。なるほどなるほど。
だいたい、これって奨学金を受けるための基準を大学が満たしてないと駄目ってことなんですかね?「うちの大学は、別段奨学生は必要としていません」という場合は満たす必要もないような気がするし、結果貧乏な人はそういった大学へは奨学金ありで入学することはできないってことなんだろうか?あ!なんですか、もしかして、定員割れの大学の救済のためのプランだったりするのでしょうか?
”また学生についても、成績の状況などを毎年確認し、1年間に必要な単位の6割以下しか取得していないときや、成績が下位4分の1に属するときは、大学などから警告を行い、連続して警告を受けた学生への支援は打ち切るとしています”
これも私は納得しかねる。成績の状況を確認して、単位取得に関してはもっと厳しくすればいいと思うし、逆に成績下位4分の1とか、大学内の相対的な評価で打ち切るとか、意味がわからない。なんですか、余裕で上位にいられそうな、自分の能力よりも低めの大学に行くことを奨励しているわけですか、貧乏人には???


さらにこちらの記事
”IT関連の人材を2025年まで毎年、数十万人規模で育成すること”
に関しても、ハイでました、という感じで、言葉もない。ポスドク、弁護士、今度はIT人材ですか。アイディアを増やすことに力点をおかずに、IT人材なる技術者だけ増やしてもろくな事にならないのは目に見えている。
”IT人材”というものになりたい人を止めるつもりはないが、政府もこう言ってるし良いかな、なんて人は、お気をつけを、というところだろうな。


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